ツツジの菌のように

作品を通しての目的は、共生の場(メディア)として空間と時間を設けること。植物は基本的に音を発生しないが、確かに存在している。この存在を認知してもらうきっかけを音楽で表現する。

この存在の認知とは、単なる物理的な認知ではな い。「それ」ではなく、「汝」つまり「あなた」としてそれぞれの植物、昆虫、場、人を認識することである。これは相手の視点に立って思考することであり、目指す”共生”の一つの形 である。こうして初めて人は、「あなた」と通いあい、過去、現在、未来を考えることができるだろう。

利害による共生の分類
Diagram of the six possible types of symbiotic relationship, from mutual benefit to mutual harm. – Author: Ian Alexander( https://ja.wikipedia.org/wiki/共生

HARAN:日本を拠点に活動する3人から構成されるアーティストユニット。音楽を軸として 文学や映像を取り入れた総合的な表現を行っている。その実験的な活動の背景には東洋の歴史や思想が色濃く見られる。https://m.youtube.com/@haran2000